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2017.05.05

大石先生が科研費を獲得しました!!

こんにちは。STkouhouです。

今回は今年度、科研費を獲得された大石如香先生にインタビューしてきました!

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※「科研費」とは「科学研究費補助金」の略称です。科研費はあらゆる分野における優れた研究を発展させることを目的とした補助金で厳正な審査をもとに採択されます。

Q.早速本題の科研費について、まずは獲得おめでとうございます!!今回は具体的にはどんなテーマだったのですか?

A. ありがとうございます‼ 今回採択された研究のテーマは、認知症の患者さんのものの見え方に関する研究です。

Q. その研究テーマの成果はどのように社会の役に立つのですか?

A. 認知症の患者さんは、年々増えていて、65歳以上の高齢の認知症の患者さんは平成24(2012)年は462万人と、65歳以上の高齢者の7人に1人でしたが、平成37(2025)年には約700万人、5人に1人になると見込まれています。医療の分野や社会福祉の分野でも、今後増加している認知症の患者さんに対してどのような対策や支援を行っていくべきか検討されています。認知症の患者さんに対するリハビリテーションの分野もまだまだこれから研究が必要な分野です。認知症の患者さんに対するリハビリテーションでどのような刺激を用いたらよいかなどを明らかにして、より質の高いリハビリテーションの提供に寄与したいと考えています。

Q.大変素晴らしいテーマですね‼ 大石先生はこの他にも研究しているテーマはいくつもあるのですか?

A. 脳卒中や交通事故などで脳に損傷を受けると、ことばや記憶などに障害がおこることがあります。その病態や神経基盤、リハビリテーションについて研究しています。


Q. 言語聴覚士になりこのような分野を専門に研究するようになったきっかけなどはあるのですか?

A. 私は祖母が脳梗塞で重度の失語症(ことばの障害)になり、そのことがきっかけで言語聴覚士になりました。祖母は、話をすることも、字を書くこともできず、コミュニケーションのすべをすべて失い、失意のうちに人生を終えました。そのような経験から、失語症の患者さんの力に少しでもなりたいと、言語聴覚士として、臨床経験や臨床研究を積んできました。


Q. 積み重ねてきた成果が認められ、きっとおばあ様は天国で喜んでくださっていますね!では、大石先生にとって、言語聴覚士という仕事の魅力とは?

A. やはり、患者さんと一対一で関わり、患者さんに寄り添える仕事だというところが、一番の魅力だと思います。ことばが思うように出なかったり、発音が不明瞭で、相手にわかってもらえなかったり、
言語障害をもった患者さんは、他者とのコミュニケーションに消極的になりがちです。そんな時、言語のリハビリに来て、「ここに来ると話ができる。わかってもらえる。」と、毎日楽しみにリハビリに来てくれる患者さんの笑顔がやりがいにつながります。

Q. みなさんにもこのような素晴らしい職業を目指してもらいたいですね。では最後に、言語聴覚士になるための学びの場である新潟医療福祉大学言語聴覚学科の魅力を教えてください。

A. 本学は、『面倒見の良い大学』を標榜しています。言語聴覚学科の教員は、言語聴覚士はもちろん、医師や臨床心理士、看護師、聾学校教諭など、さまざまな臨床経験をもつ教員が揃っています。面倒見の良い先生が多く、そこが一番の魅力だと思います。

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                        大石先生どうもありがとうございました
大石先生が基礎ゼミ学生と交流会を開いた時のお写真もいただきました。

#疾病や障害のお話