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2026.04.21

あと一歩ふみ出そう!!~セブ研修のレポート

フィリピンのセブ島で海外研修があり、言語聴覚学科の学生も参加しました。作業療法学科、栄養学科の学生とともに研修しました。本学科の谷麻美先生が同行しましたので、様子を聞きました。

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海外という非日常の解放感からか、フィリピンの方々の温かいホスピタリティのおかげか、学生たちはスムーズに環境に適応したようでした。そして、学科別研修を含め、大変充実した日々を過ごしていました。

英語研修

日本でオンライン受講も可能な英会話スクールQQEinglishにて、1日6コマ、学科別研修のない日は毎日頑張りましたね。実は、私自身社会人になりたての頃、先輩にすすめられ、QQEinglish受講経験がありました。先生方がみんな優しくて明るくて、とても楽しく続けていました。ライフスタイルが変わって、中断していましたが、今回のご縁嬉しく思います。

クラス形態は、個別とグループレッスンがあって、個別レッスンはマンツーマンで自分のペースで受けられます。カランメソッドという、英語の筋トレみたいな回もあって、反射的に英語が口から出てくるようになります。グループレッスンは、韓国、中国、台湾、ヨーロッパなどさまざまな国から来た受講生とクラスメイトになります。色んな国にお友達が出来ますね。16時以降はレッスンがないので、放課後?は、QQ近くのカフェやビーチでのんびりしたり、少し足を延ばしてショッピングモールに向かったり、なかなか行動力がある方が多かったです。

セブの医療、福祉


今回の学科別研修をサポートしてくださったのは、セブ医科大のリハ科の先生方と学生たちです。学生の明るさ、教員の熱い思い、それらをストレートに言語化して表現する素晴らしさを感じました。そして、セブの様々な医療の形や日本のSTとの違いを知り,STについて深く考える機会となりました。

今回の研修では、いくつかの病院や福祉施設を見学しました。

中毒患者さんのための離脱と社会化のサポート施設では、患者さん同士が施設外での地位や経済力によらず、平等に助け合っていました。退所後に中毒対象からしっかりと離脱しつづけるため、施設での活動を通して考え方や生活習慣に働きかけていました。言語聴覚士としてはあまり介入する機会がないタイプの症状ですが、問題の種類によらず共通するサポーターとしての姿勢を目の当たりにする貴重な社会体験となりましたね。

山の奥にあるコミュマニティーハウスでは、医療教育を行っていました。医療教育というと、日本の病院で働いたことのある方は「嚥下障害のある方とその家族への嚥下体操講座」「介護者のための腰痛予防講座」「糖尿病患者への栄養教育」など疾患ベースでの医学的知識教育というイメージを持つかと思います。しかし、今回の医療教育の内容はベーシックで、疾患ごとというより、全般的一般的な健康確立に必要な知識でした。日本では小学校などで学ぶ基本的な保健の知識が当該地域の方には不足している状態でした。この地域の義務教育は、生きるための知識を獲得するので時間がいっぱいで、健康教育は後回しにされている現状があるようです。体操のコーナーでは、本学の学生が日本のラジオ体操を披露し、一緒に身体をうごかしました。急にオファーがあったので咄嗟に「ラジオ体操は?」と提案しましたが、日本人のほとんどみんなラジオ体操がわかること自体、健康教育が行きわたっている証拠ですね。


セブの言語聴覚士、療育

日本の言語聴覚士の通称はST(スピーチセラピスト)ですが、セブはアメリカなど外国にてよく用いられるSLP(Speech-Language-Pathologist)という通称です。

セブ医科大学言語聴覚学科の先生方のご協力で、訓練室や検査用具などを拝見しました。一部の検査はアメリカで使用されていた旧式のものを寄贈してもらっているとのことでした。先生方と話していて驚きましたが、日本とセブで、よく使用される検査の共通点がMMSE(認知機能検査)とWAB(失語症検査)とPVT(語彙発達検査)くらいでした。やはり国によって、言語によって、メジャーな検査は異なるのだなと実感しました。

そして、現地の作業療法学科学生が臨床実習中の社会化トレーニングも見学、一部参加させてもらいました。今回の研修に参加した日本側の学生は、全員低学年にて専門的な知識は限られていましたが、外国で言語も異なるお子さんと心を通わせられた瞬間が何度もありました。一緒に活動した記憶は、今後の学修や実習でもみなさんを支えてくれるはずです。

自分の周りだけで価値観を形成するのは、もったいないです。ぜひ、世界にも目を向けて、実際に足を運び体験してください。きっと皆さんの力、そして今後皆さんが関わる方々へ良い影響があるはずです。

STは、言語聴覚士のことで、コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language- Hearing Therapistsの略です。

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報より ST kouhouがお送りしました。

#これぞ学生生活