今回は,言語聴覚学科の学生が多く在籍している「手話部」をご紹介します。
Contents
手話部の歴史と現状について
顧問をされている伊藤さゆり先生にお聞きしました。
伊藤先生は「手話の失語症」についても研究されています。
伊藤先生のご紹介は,こちらからご覧いただけます。
以前にも手話部があったようですが,もしよろしければ経過を教えてください。
本学の手話部は歴史が長く,例年言語聴覚学科の学生も多く在籍し,活発に活動していました。私も何度か参加してことがあります。残念なことにコロナ禍で活動が難しくなり,今年の3月に一旦廃部となってしまいました。
しかし学生達に人気の高い部活でしたから,なんとか復活できないかと思いまして。
そこで今年の4月に,手話サークルの設立を言語聴覚学科の学生に呼び掛けてみたのです。おかげさまですぐに参加者が集まり,活動を開始しました。その後大学からの後押しもあり,5月の末から手話部として活動できるようになりました。
部員数,部員の所属
1年生から3年生まで,現在40人が在籍しています。
部員所属:hca臨床技術3人 hea救急救命2人 hxa診療放射線2人 nna看護2人 Raa義肢2人 理学3人 rsa言語18人 swa社会福祉7人 wta健康スポーツ1人
活動内容
活動日時:毎週火曜日の18:20頃から
月のうち2回は,みんなでオンラインの手話レッスンを受けています。手話レッスンを教えてくださるのは,新潟市江南区にある聴覚障害者支援施設「にいまーる」さんです。
部員は初心者ばかりなので,あいさつや自己紹介など,簡単な表現から学んでいます。
「にいまーる」さんはレッスンをゆっくり進めてくださるので,初心者でもついていきやすいです。レッスンの録画を何度も見返して練習している学生もいます。
レッスンでは手話を学ぶだけでなく,聴覚障害者の方が生活で不便を感じることについて,お話を聞くこともあります。これは聴覚障害を学ぶ言語聴覚学科の学生にとって,聴覚障害者側の視点を知る貴重な機会だと思います。
残りの回は対面で活動しています。秋の大学祭の出し物で手話歌を披露する予定なので,グループに分かれて練習しています。学生同士で楽しそうに歌の練習や会話をしているのをみると,コロナがおさまってきて本当に良かったなと実感します。
いろいろな事情で対面での活動には参加せず,オンラインレッスンの回だけ参加している部員もいます。参加方法が柔軟な点も,手話部のいいところだと自負しています。
手話検定
ほとんどの部員が初心者のため,まだ検定を受ける話は出ていないですね。個人的にはいつか受けたいと思っています。
手話単語アプリ
個人的には指文字アプリは使ったことがあります。学生たちがアプリを利用しているかは聞いていないのでわからないですね。
在学生へメッセージ
新しい手話部は,手話は全く初心者の方でも参加しやすい部活です。手話には興味があるけど始めるきっかけがなかなかつかめない方,ぜひ手話部に遊びにいらしてください!
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language- Hearing Therapistsの略です。
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました。