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2024.05.16

音声学って?

こんにちは。

言語聴覚学科2年の藤田です。

今回は言語聴覚学科で一年生の後期に習う音声学の授業について紹介します。

授業の様子の動画はこちらです。

楽曲を使った分析、楽しそうですね。

授業内の発表会の様子はこちらの記事をどうぞ:音声学グループワーク発表会 日本人の発音の特徴とは?

音声学とは普段私達が話している言葉の発音について学ぶ学問です。口のどの部分を使って発音しているのかや発音記号の名称などを習います。

皆さんも英語の授業で発音記号を習ったことがあるかと思います。音声学における発音記号をIPA(国際音声記号)といいます。ローマ字に似ている部分もありますが、少しずつ表記が異なります。

例えば、「あ、い、う、え、お」をローマ字にしてみると「a,i,u,e,o」となります。しかし、これをIPAにしてみると「a,i,ɯ,e,o」となります。「う」にあたる部分に違いがありますね。

このように、私達が普段話している日本語の発音を正確に表すとローマ字とは異なる表記になります。

音声学の授業を受けると、日本語の50音全てをIPAを使って表記できるようになります。

IPAには全ての記号に名前があります。例えば、「t」は「無声・歯茎・破裂音」といいます。これは、声を出さずに舌を歯茎の裏につけて破裂音という種類の音を出すという意味です。

この名前を知っていると、発音に障害のある患者さんと会ったときに『この患者さんは口の中のこの部分を使った発音が苦手なんだな』ということが分かるようになります。

IPAは一度覚えてしまうとパズルを解いているようで楽しいと思いました。授業も演習形式もあり、とても面白かったです。臨床でもとても大切な考え方なので、皆さんも音声学に触れる機会があれば楽しんでやってみてください。

藤田さん,ありがとうございます.

STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました.

#学生の活動