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2024.03.12

言語聴覚士も登場します!漫画『アンメット-ある脳外科医の日記-』を読んだ感想

こんにちは.言語聴覚学科3年の垣内です.

今回は言語聴覚士に興味を持ってくださっている皆さんに読んでいただきたい漫画を読んだので感想をお届けしようと思います.春にドラマ化もするようです!

言語聴覚士も登場する医療漫画です!

『アンメット-ある脳外科医の日記-』(講談社)

 

脳外科医の話ということもあり,脳血管疾患が登場します.脳血管疾患とは,脳の血管に異状(破れたり詰まったりする)がおきる病気の総称です.くも膜下出血や脳梗塞という言葉を聞いたことはないでしょうか?

これらも脳血管疾患に含まれます.

発症すると,麻痺や失語症,注意障害などの症状が生じることがあります.

失語症の関連記事はこちらをご覧ください.

言語聴覚士の仕事の一つに,脳血管疾患を発症し障害を抱えた患者のリハビリテーションをすることがあります.

この漫画にも,失語症,半側空間無視,注意障害など言語聴覚学科で学ぶ症状が多く登場していて,

症状について説明もあるので,脳の障害について学ぶことができました.

そして何度も言っているように,言語聴覚士が登場します!

(言語聴覚士がしっかり登場する漫画って少ないのですよね…)

初めて言語聴覚士が登場したシーンを見たとき,言語聴覚士が登場している!率直に嬉しい!とワクワクし,よりこの漫画を好きになったことを今でも覚えています.

普段の講義で学んだ用語が出てくると,「あの授業で学んだものだ!このようにこの訓練で活かされるんだ!」など,授業がより身近に感じるようになりました.現在言語聴覚学科に所属している方は,学んだことの再確認に役立つかもしれません.高校生などの方は,講義の先取りだと思って読んでみるのも楽しみ方の一つではないかと思います.

また,失語症が生じた患者や家族の苦労や葛藤にもスポットライトが当てられていました.

もしも自分の両親が急に失語症になったら自分はどうするのだろうか,何を思うのだろうかと考えさせられました.

私は,言語聴覚士などのリハビリ職では,より患者の背景を考えることが大切だと考えています.そのため,医療従事者を目指すものとして大変参考になると思います.

『アンメット-ある脳外科医の日記-』を読んで,訓練などを通して症状が少し良くなったり,退院したりすることがゴールではない.退院してから患者が生活しやすくなるように支援できる言語聴覚士になりたいと思いました.

きっと,言語聴覚士を目指す皆さんには大満足の漫画だと思います.

是非読んでみてください.

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垣内さん,ありがとうございます.

STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました.

#学生の活動