こんにちは.言語聴覚学科2年の松本です.
言語聴覚学科には様々な特色がありますが,学生も臨床参加できる『言語発達支援センター』に関して,学生の視点からお伝えしたいと思います.
言語発達支援センターの過去の記事は以下をご覧ください.
受験生応援!言語聴覚学科紹介キャンペーン(言語発達支援センター)
言語発達支援センターでは,言語聴覚学科の先生方が地域のお子さんの言語訓練を行っています.
希望すれば1年生から4年生までどの学年の学生でも見学することができるため,私も1年生の時から臨床見学をさせていただいています.
言語発達支援センターでは,実際にお子さんがいる部屋で先生の言語訓練を間近で見学できます.見学中はお子さんの様子や先生の訓練に関してわからないこと,気づいたことをメモします.
先生のこの声掛けにはどんな意味があるのだろう.この検査はどんなことをしているのだろう.この子はどんな子なのだろう.
このように見学で抱いた疑問は,見学終了後に先生からどのようなお子さんか,どういった目的で声掛けや検査,訓練をされていたかなど,丁寧なフィードバックがあるため解消されます.
継続して臨床見学をすることにより,お子さんの発達に気づくことができます.訓練開始時は着席時間が短かったお子さんが数カ月経って長く座れるようになっていたり,『か』を発音するのが難しかったお子さんが以前よりもはっきりと言えるようになっていたりします.
加えて,初めはわからなかったことがわかるようになっている自分自身の成長にも気付きます.最初に見学した時と最近見学した時とでは,気づきの量も質も違うのではないかと思います.
印象的だった見学場面の1つをご紹介します.
見学中に,先生が訓練を受けているお子さんへ向けて絵描き歌をされていたことがありました.私は絵描き歌でなにをしているのだろうととても不思議でした.
見学終了後,先生から絵描き歌を使って共同注意という力を伸ばそうとしていたのだとフィードバックがありました.
共同注意に関しては,別記事にて詳しくご説明します.
なにも知らなければただの絵描き歌ですが,訓練に活用することにより子どもの発達の一助になるのだととても印象に残りました.
言語発達支援センターでの見学を重ねることにより,授業と臨床がリンクしてさらに学習を深めることができます.
言語聴覚学科の受験を考えている方は,入学後に言語発達支援センターの見学へ行ってみてはいかがでしょうか.授業がさらに面白くなると思います.
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松本さん,ありがとうございました.
お子さんの発達に確実に気が付く力も,基礎知識のいる貴重な能力ですね.
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました.