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2023.10.19

「山形市きこえくっきり事業」を紹介します!<後編>

前回に引き続き、本学科の千葉先生が参加している「山形市きこえくっきり事業」をご紹介していきます。

前回のブログはこちら

今回は、千葉先生に 「山形市きこえくっきり事業」の事業内容をお話しいただきました。

「山形市きこえくっきり事業」とは

前回の記事のように、難聴は「耳が遠くなるだけ」ではなく認知機能や人生を楽しく生きるということにまで影響が及んでしまうことが分かってきました。そこで健康医療先進都市を目指す山形市は、2022年度から“山形市きこえくっきり事業”という名称で事業を始めました。この事業は市民を対象とした介護予防講座できこえに関する正しい知識を知ってもらうといった啓発活動や、アプリを使ったきこえのチェックを実施し一定以上の難聴が疑われた方には市内の補聴器専門医の資格を持った耳鼻咽喉科クリニックへの受診を勧奨し、きこえの精査や必要時に補聴器の装用を試聴・購入したりしてもらう事業になります。

アプリの紹介ページはこちらです。

言語聴覚士のかかわり方

 山形県言語聴覚士会は山形市からの依頼を受けて2つの活動をしています。1つ目は、介護予防講座での高齢者の難聴への支援やコミュニケーションの取り方に関する講演です。2つ目は、アプリによるきこえのチェック後に市民の方との相談の場を持ち、助言することです(写真)。日常生活におけるきこえの困りごとや難聴や耳鳴りなどに関する悩みをお聞きし、その対応策などを助言します。こういった事業は他の自治体でも少しずつ行われてきていますが、言語聴覚士がかかわっている事業は山形市が全国で初めてなります。

(写真:きこえのチェック後にお困りごとに対して助言をしている様子)

今後について

今後もこういった活動を続けることで、高齢者の方のきこえを少しでもサポートできたらと思っています。また、「ヒアリングフレイル」を多くの人に知ってもらえるよう啓発活動も行っていきます。

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千葉先生ありがとうございます.

STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました.

#教員の活動