回復期病棟で言語聴覚士として勤務する卒業生からレポートを貰いました.
今回は,同期2名で報告してもらいました.
同じシリーズの記事は以下の通りです.
今までの2名のレポートと比較すると,どの病院でも成人領域の入院患者さんを支援する言語聴覚士の一日のスケジュールは,ほとんど同様であることが分かりました.
ただ,診療患者様の人数やこれから勉強していきたい領域などに特徴があるようです.
Contents
【一日のスケジュール】
8:45 病棟ミーティング、申し送り
9:00~12:00 診療 2~3人
12:00~13:00 休憩
13:00~16:30 診療 2~3人
16:30~17:00 カルテ記載や申し送り、明日の準備など
17:00~掃除など
17:30 退勤
カンファレンスや食事評価、食事介助がある場合もあるので日によって休憩時間が13時からになる場合もあります。 最近は1日に5~6人の患者さんのリハビリを行っています。
【入職して半年の心境】
入職して数ヶ月が経ち、出来ることも増えた一方で自己研鑽が必要だなと感じる日々です。特に私が難しいと感じるのは机上の検査所見が病棟生活や退院後にどう影響を与えるのかを考えるのが難しいと感じています。 まだまだ分からないことだらけですが職場の先輩方が丁寧に指導、親身になって相談に乗ってくださるので患者さんのためにこれからも一生懸命に頑張りたいと思っています!
【メッセージ】
高校生へ
言語聴覚士は、人間が生きていくには欠かせない食べることや話すことに関わることができる素晴らしい職業だと思います。少しでも興味をお持ちなのであれば、まずはオープンキャンパスに参加してみてください!実際に目で見て、耳で聞いてみると言語聴覚士という職業の魅力に気づくはずです。
在学生へ
日々の授業、実習等本当にお疲れさまです。勉強することも大切ですが、まずは学生に与えられた自由な時間を使って後悔のない四年間にしてください!困った時は先生や友達に頼りながら、国家試験合格を目指して頑張ってください。陰ながら応援しています。
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シリーズ前回同様,卒業して半年の先輩です.
急性期病院勤務と回復期病院勤務を比較すると,急性期は1日の担当患者数が少々多いように思います.
回復期の方が,1人の患者さんに長時間向き合ってじっくり訓練するのですね.
どちらも面白みとやりがいがあり,コツの違いがあります.
急性期は発症直後に起こる様々な症状から,予後を出来る限り予想し的確な訓練をしていくという重要な役割があります.
一方回復期は,退院後の生活により直結した担当者として,日常にいかに訓練効果を落とし込んでいくかが問われる重要な役割があります.
この他,退院後の患者様を支援する言語聴覚士や発達に困難のあるお子さんを支援する言語聴覚士などもいます.
またそれぞれのバージョンを投稿できればと考えています.
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報より ST kouhouがお送りしました.