『リエゾン』第6回が放送されました.
『リエゾン』は,クリニックや支援学級で働く言語聴覚士が出演する漫画が原作のTVドラマで,1/20(金)より始まりました.
(金曜ナイトドラマ『リエゾン』についてはこちらをご参照ください.)
言語発達支援センターで言語聴覚士として臨床もされている吉岡先生が,ドラマを見た感想を寄せてくださいました.
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今回は言語聴覚士堀凛さんが活躍しました。
今日のテーマの1つは読み書き障害(限局性学習障害)でした。それもお互いに子どもがいて再婚したステップファミリーという家族関係も絡んでいて、なかなか複雑な設定でした。ステップファミリーとは子どもがいる(いない場合もあります)親同士が再婚して新たにできた家族のことです。私は訓練の初回に必ず家族構成について聞きます。ほとんどの場合は家族構成を知った程度で終わるのですが、時々大切な情報が得られます。実際、ステップファミリーのようなケースもありましたし、兄弟姉妹にも発達上のでこぼこがあることも情報として得たことがありました。これを知っておくと、訓練後に提案するホームトレーニングのやり方を親御さんにとって無理のない範囲に設定することができます。その他に、母子手帳などから生育歴なども聞きます。言語聴覚士は家族(個人)のプライバシーを知ることが多いですが、その秘密を守る義務(守秘義務といいます)があると同時に、それらを療育(訓練)に活用するかどうかは、私たち言語聴覚士にかかっているといえるでしょう。
今回の放送は読み書き障害のお子さんでしたが、そのことについては次回お話ししますね。
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吉岡先生,ありがとうございました.
みなさん,次回の投稿もお楽しみに!
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・今までの放送分の感想
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました.