『リエゾン』初回ご覧になりましたか？

『リエゾン』は，クリニックや支援学級で働く言語聴覚士が出演する漫画が原作のTVドラマで，1/20（金）より始まりました．

（金曜ナイトドラマ『リエゾン』についてはこちらをご参照ください．）

言語発達支援センターで言語聴覚士として臨床もされている吉岡先生が，初回のドラマを見た感想を寄せてくださいました．

吉岡先生のご紹介はこちら

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

　初回の感想としては、サイレンの音に耳を塞ぐ聴覚過敏、文字通りの意味でしか理解できないといった自閉症児（ASD児）によくみられる症状が上手く描写されているなということです。演技をする子どもも大変だと思います。

　私が一番そうかもしれないなあと感じたのは、子どもが示す症状への専門職と親の対応の違いです。医師、言語聴覚士、臨床心理士は子どもの行動を受け入れようとしますが、親は止めさせるようにします。私はADHD（注意欠陥多動症）児やASD児と接するときには、その行動特徴を利用して訓練をしています。訓練後の助言では、親御さんにはものを置く場所や決まり事を身につくまで続けるように伝えています。私たちは一日の短い時間しか子どもとは接しませんから、長い時間一緒にいるご家族の助けとなるヒントを出すことも大切な仕事だと思います。

　初回放送では言語聴覚士役の志田未来さんが活躍する場面がなかったので、今後に期待したいです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

吉岡先生，ありがとうございました．

以下，関連記事です．合わせてご覧ください．

・TVドラマ『リエゾン』の予習？

・受験生応援！言語聴覚学科紹介キャンペーン（言語発達支援センター）

STは，言語聴覚士のことで，コミュニケーションとのみ込み（嚥下）を支える医療系国家資格のいる職業です．Speech-Language- Hearing Therapistsの略です．

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました．