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2021.11.05

願書作成までの道のり!ー国家試験の出願書類準備と不備への対策ー

私たちが目指す言語聴覚士の資格取得のためには年1回開催の国家試験で合格する必要があります。

今年度の国家試験は来年の2月ですが,願書の提出は11月後半から開始になります。

現在,学科では,願書準備の真っ最中です! この記事では,出願書類の不備に対する対策についてお伝えします。

願書にありがちな不備とその対策

受験生である学生自身が準備する願書提出の書類は多くないのですが,書き漏らしや書き間違えが生じることがあります。

書類に不備があると,言語聴覚士の指定試験機関である医療推進財団に,書類を再提出しなくてはなりません。

本学科では書類の不備を防ぐため,下記のような対策を行っています。

①願書記入説明会の開催

②願書記入の際のチェック項目を記した資料の配布

③戸籍抄本での字形確認

④下書きの提出

①は,10月後半に願書が届いてから開催されました。教員から願書が配布され,記入にあたって注意すべき点の説明がなされました。

その際に②の資料も配布されました。

(願書記入チェック用の資料。注意すべき項目を列挙しています。)

説明会が終わりチェックリストが配布されても,まだ本当の願書には記入しません。

まずは願書をコピーして作った用紙に各自記入をします。

記入の際には,氏名の漢字の形が重要になります。たとえば「ワタナベ」という苗字には「渡辺」「渡邊」「渡邉」と様々な表記があります。このような漢字を異体字と言います。

「鈴」や「美」という一見他に表記がないと思われる漢字でも,異体字があります。

そのため本学科では③の手順を踏んでいます。各自で戸籍抄本を取り寄せて,戸籍通りの字体で願書を記入します。

そして④の手順では,上記のコピー用紙で作った下書きを学科に提出します。そこで国家試験対策を担当している5人の教員が,全員の下書きをチェックします。

よくあるミスは,所定の所に〇がついていないことや記入漏れです。特に国家試験の回数を記入するところや,氏名のふりがななどの記入漏れが目立ちます。

不思議なもので,学生も教員も注意深く見ているにも関わらず,5人目の教員で初めてミスがみつかることがあります。

その後ようやく本物の願書に記入します。下書きをみながら作成するので,ミスはぐっと減少します。それでも記入漏れが生じることがありますので,再び5人の教員がチェックします。

そして11月の末に,大学から一括して願書を提出します。

「不備があっても大丈夫」?

このように本学科では願書提出にあたり,何重ものチェックを行っています。「ここまでやるのか」と思われるかもしれません。

実際,万が一本物の願書に不備があった場合でも,それで受験ができなくなることはなく,試験実施団体が再提出を受け付けてくれます。合否にも影響しません。

しかし,本学科の学生には,「再提出できるから不備があってもよいだろう」といった軽い気持ちで受験してほしくはありません。

願書作成を通して試験本番への意識を一段と高めてもらうためにも,本学科ではこのようなバックアップしています。その結果,本物の願書作成の際には,ほぼすべての学生が正確に記入しています。

「不備があれば先生が直してくれるから大丈夫だろう」という安易な学生はいません。それでも不備を見逃してしまった学生には,全力でサポートします。

こうした取り組みは,願書記入に際する学生負担を減らすだけでなく,高い合格率の維持にも一役買っていると自負しています。願書作成に限らず,試験までの強力なバックアップ体制は,開学から20年の積み重ねで組まれたものです。

本学科の今年度受験予定の皆さん,願書提出で過度の心配をすることなく,安心して勉強に取り組んでください!!

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