みなさんは、人とのかかわり方をいつ学んだのか憶えていますか?
人は成長していく過程で、外界から様々な刺激を与えられます。
これらの繰り返し与えられる刺激を受けとめることによって、ことばや人とのかかわり方などを学習していきます。
しかし、この与えられる刺激の中に耐えることができないほどの不快さを感じるものがあるとしたらどうでしょうか?
自閉症のお子さんは、生まれつき外界の刺激を受け止めることに困難を生じます。そのため、人や物とのかかわり方が変わっていたり、コミュニケーションがうまくとれなかったり、興味や物事への関心に偏りがみられ、同じことを何度も繰り返すといった特徴をもっています。
このような場合、言語聴覚士はその子が不快に感じないよう、個別に応じた適切な環境を整え、その子に合ったコミュニケーション方法を考えるなどして成長を支援します。