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2016.01.28

日本語表現トレーニング

こんにちは、海馬です


言語聴覚学科では、1年次後期科目に「日本語表現法Ⅰ、Ⅱ」という科目があります。

学科教員が分担して授業を行っています。


先日、海馬の担当回でした。

「大学生の日本語表現トレーニング 実践編 (三省堂)」を利用して、

「データを集めて解釈する リサーチ・リテラシー入門」に取り組みました。

このなかから、一部を下記に引用紹介します。


 中学生1万5千人を対象に、「普段どのようなドリンクを飲むか(スポーツドリンクか、炭酸飲料か、その他のジュースか)」という調査を行い、スポーツテストの結果と比較したところ、「スポーツドリンクをよく飲む生徒は、スポーツテストの結果がよい」ということが分かった。

 このデータをもとに、「スポーツドリンクを飲むと運動神経がよくなる!」というスポーツドリンクのCMが作成された。


皆さんは、上記の説明で、何がおかしいか、気づかれましたか?

答えは、オープンキャンパスで、または入学後に日本語表現法の授業で一緒に考えましょう♪




さて、海馬の日本語表現法を受講した学生たちに、追加の課題です。

先日、高速自動車道のSAで休憩した際に、次のようなポスターが掲示されていました。

Dsc_0287


「走り始めの60分が危険な時間!」


このデータ自体は間違っていないと思います(たぶん)。

しかし、このPRを「解釈」する際に、どのような点を考慮する必要があるでしょうか?


単純に「走り始めの60分が危険」だと鵜呑みにしても良いものなのか?

また、もっと言うならば「60分を超えた時間帯は比較的危険ではないと言えるのかどうか?」ですね。


データ(数値)自体は正しいものであったとしても、それをどのように使用し、また、どのように解釈するかは、実は慎重に行う必要があると思います。


言語聴覚学科では、4年間をかけて、単に専門知識や技術の習得だけに留まらず、「科学的な態度とはどのようなことか」、「学問とは何か」についても、学ぶことができます。

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