こんにちは、海馬です
先日の母の日(5/10)にお話しした「地域包括ケアシステム」の記事で予告しましたが、今日は厚労省の老健局老人保健課のT課長補佐が講演でお話された「地域に出るための5箇条」をご紹介したいと思います。
1 「あいさつ」
社会人としての立ち振る舞いをきちんと行うこと。特に挨拶は重要。
2 「専門性を振りかざさない」
専門用語を濫用(らんよう)しない。相手が理解できる説明を行う。
3 「一方的に押し付けない」
エビデンス(医療の成果・証拠)を正しいからといって一方的に押し付けない。十分な説明と同意が必要。共感を得られるように進める。
4 「評論は求められていない」
専門家だからといって、高みから偉そうに評論をすることを誰も求めていない。一緒に汗をかいて実行する人材が求められる。
5 「専門職は主役ではない」
住民・対象者が主役であることを忘れてはいけない。
いかがでしょうか?
当たり前のことばかりでしたか?
そう感じた方は、正常な社会性をお持ちの方だと思います。
言語聴覚士もそうですが、リハビリ職は比較的若い人が多い職場です。国家資格をもち、資格があればある程度互いに対等な立場です(職位は別として)。また、高い専門性を有しているために、つい独善的になりがちだったり、駆け出しの頃から「先生」と呼ばれるために、患者・対象者より自分が偉いと勘違いする人も少なくはないかもしれません。
病院や施設の狭い訓練室の中だけでしたら、このような独善も時には成り立つこともあるかもしれませんが、広い社会に出たときにはこのようなわけにはまいりません。
いつまでも初心を忘れずに、いえ、初心こそしっかりと胸に刻むことが大切なのでしょう。
いろいろと考えさせられた一日でした。