こんにちは、海馬です
先日、国リハ病院の後に、東京都新宿にある 慶應義塾大学病院 に実習地訪問してきました。
慶応義塾大学病院はJR中央線・総武線「信濃町駅」の目の前にあります。
病院の玄関を入ると、すぐに 福澤諭吉 の銅像が見えます。福澤諭吉は、一万円札の肖像になっているので知らない人はいないくらいの偉人ですね。もちろん、慶應義塾の創始者でもあり、「学問のすゝめ」での一節「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」も有名ですね。 青空文庫で無料で読めますので、まだ読んだことのない方はぜひどうぞ! なぜ学問が大切なのか、改めて読んでみるとふむふむと頷かされることが多いです。
今回実習でお世話になっている学生は、海馬の卒研ゼミ生です。4週間ぶりの再会でした。元気で実習に勤しんでいる様子がわかり、安心しました。
指導者のH先生から、実習生に「もっとたくさん専門領域以外の本を読むように」というご助言をいただいたようでした。海馬も今回、H先生からお勧めの本を紹介していただきましたので、皆さんにもぜひお知らせしますね。
「日本語の科学が世界を変える」(松尾義之著、筑摩書房、2015年)
book.asahi.comで掲載された本書についての秀逸な書評も併せてH先生に教えていただきました。萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)氏の書評の一部を下記引用します。
「ことばとは知の活動におけるもっとも基本的な土台である。私たちはことばをつうじて考え、認識する。それは科学の分野でも変わらない。日本の創造的な科学者たちにとって最大の武器は日本語による思考だと本書はいう」
もちろん、英語の重要性も言わずもがなですが、まずは、しっかりとした日本語を身に付けることが大切ということです。
「文は人なり」 Le style est l'homme même
18世紀のフランスの博物学者Buffon(ビュフォン)が語ったことばです。
「文体は人間そのもの」という原文が意訳されて上記となりました。
聖書にも「はじめに言葉ありき」という一節がありますが、ことばは神であり人間そのものでもあり、実に重要な存在です。
私たち言語聴覚士は、その崇高な「ことば」の障害を治療する、とても重要で神秘的な仕事に携わっています。ことばを治療することは、その人そのものの存在を支えることに他なりません。
とっても魅力的なお仕事だと思いませんか?