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2025.06.18

UROP(研究プロジェクト演習)に参加しました②

UROPに参加した池田さんのブログの続きです.

前回のブログはこちらをチェック👇

https://st.nuhw.ac.jp/news/5968/

今回は言語発達支援センターでの臨床見学についてです.

〈言語発達支援センターの臨床に参加してみて〉

UROPを履修するにあたり4月の段階から臨床に見学参加させていただきました。約1年間継続的に参加させていただき、初回から最後の訓練の回まで見学させて頂いたお子さんもいらっしゃいます。少しずつ話す言葉が明瞭になったり、自分の反応を発信できるようになるなど訓練の効果を近くで見せてもらったことは貴重な経験になりました。また、保護者との信頼関係の構築も訓練経過の説明や、日頃の様子を聞き出す際など、小児領域の言語聴覚士には特に必要だと思いました。

このスペースで訓練を実施しています
おままごとセットも訓練で大活躍!

〈印象に残った場面〉

臨床の中で自閉症のお子さんの舌を「舌圧子」という棒で抑える場面があったのですが、お子さんが嫌がってしまった場面がありました。嫌がる様子を見て先生は「感覚過敏がもしかしたらあるかもしれないですね。」と保護者の方に伝える様子が特に印象に残っています。私は自閉症の合併症で「感覚過敏」があることを知りませんでした。自分をお子さんと言語聴覚士の先生の立場の両方に置き換えて考えてみた時に「知識をつけないで臨床に出ること」への恐怖感を覚えました。この経験は約1年経った今でも印象に残っており、言語聴覚士になるための勉強のモチベーションになっています。

〈履修の感想〉

今回履修をしてみて初めは期間内に完成するか心配だったのですが担当の先生、学科の先生、履修した先輩などの支えがあり完成させることができました。今回は「吃音」をメインに取り扱ったのですが、吃音は新学期の自己紹介、入試・入社の面接、日常生活での電話の応答場面など様々な場面で影響することを強く感じました。

〈高校生へのメッセージ〉

言語聴覚学科の授業では1年生の段階から「音響学」「発達心理学」「言語発達学」などの「聴く」「話す」「食べる」のスペシャリストである言語聴覚士になるための様々な授業がありテスト対策をしていても飽きません!学科に設置されている「言語発達支援センター」も1年生のうちから見学できることが最大の魅力だと思います!少しでも「言語聴覚士」の仕事に興味がある方は是非オープンキャンパスに来てください!沢山の在学生が学科や、言語聴覚士の魅力、学校生活の様子、高校時代のことなどをお話ししてくれます!沢山の方の来場をお待ちしております。

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池田さん,ありがとうございました.吃音のことだけでなく,小児の言語訓練や訓練以外の場面においても,大変多くの学びがあったようですね.2年生はこれから見学実習,さらに3年生になると評価実習があります.教科書で得た知識だけではなく,臨床見学で得た知識を生かせるといいですね.

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STは,言語聴覚士のことで、コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language- Hearing Therapistsの略です。

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報より ST kouhouがお送りしました。

#小児発達