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2024.07.29

脳ってすごい!脳のはたらきを学べる言語聴覚士の魅力

こんにちは!大石如香先生が『画像診断とその症状のみかた』の研修会の講師をしました。今日は大石先生にインタビューしました。

先生の専門を教えて下さい。

 私の専門は『神経心理学』です。『神経心理学』は、脳のはたらきや構造と、人の“こころ“や行動、認知機能との関連を研究する学問です。とても奥が深い学問で、学べば学ぶほど、”脳ってすごい!“と驚きます。そして、何より、面白い!

今回の研修の内容は?

研修のテーマは、脳画像を使った高次脳機能障害の理解とアプローチです。例えば、脳画像のみかたを知ることは、脳の病気が原因で起こる失語症や記憶障害といった症状の評価やリハビリに役立ちます。

最近では、これらの症状が非常に多様化していて、教科書に載っている典型的な例だけでは対応しきれないことがあります。そういう時に、①画像のみかたが難しい、②患者さんの症状をどう捉えたらいいかわからない、③評価からどうアプローチにつなげればよいか悩むことがあります。

そこで重要になるのが、脳画像の解析とその活用です。研修では、実際の患者さんの例を取り上げて、具体的なアプローチ方法を学びました。例えば、ある患者さんの脳画像を見ながら、どの部分に損傷があり、その結果どのような症状が出ているのかをワーク形式で実践的に学んだり、詳しく解説しました。

在学生・高校生へメッセージ

みなさんは普段、友達とおしゃべりしたり、コミュニケーションする時に、どんな脳の機能を使っていますか?私たちは無意識に、何も考えずにいろいろなことができます。不思議ですよね。実はそのときに私たちの脳がどんなに凄い働きをしているか、考えたことありますか?

もし脳に何か問題が生じたらどうなるでしょうか?通常なら当たり前にできることが、病気やケガで急にできなくなってしまうことがあります。そんな時、患者さんはどんな気持ちになるか想像できますか?

言語聴覚士は、コミュニケーションのプロフェッショナルであり、脳科学の専門家であると同時に、人間の温かさに触れ、直接患者さんと向き合う経験ができる、とてもやりがいのある仕事です。誰かの力になれる喜びや感動を味わうことができます。それが人生の宝物になります。

一緒に、人の“こころ”と脳の不思議な関係をのぞいてみませんか?

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大石先生,ありがとうございます.
大石先生は本学科の失語症学や音声学などの授業だけでなく,国試対策のアプローチについても脳科学の知見を盛り込んで成果をあげています。本学科の教員は,それぞれの専門性を学生や地域に還元しています。魅力的な先生がたくさんいらっしゃる言語聴覚学科で一緒に言語聴覚士を学びませんか?

STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました.

#教員の活動