Twitter Facebook
2024.07.01

STの役割シリーズ④(聴覚支援のST)

聴覚分野で活動されている千葉先生にインタビューしました!

STによる聴覚支援ってどんなものがあるの?

STは、人間が人間らしく生きていくために必要不可欠なコミュニケーションや食事に困難さをお持ちの方に支援をする専門職です。その中で今回は、聴覚に関する医療機関内での支援と医療機関外での支援についてお話しします。

先生の支援内容は?

一つ目は、医療機関内で行う支援で人工内耳の調整と聴覚に関する各種検査を行っています。人工内耳は重い難聴の方が聴こえを取り戻すために行う手術ですが、術後にスイッチをONにするだけではなく、その患者さんごとにオーダーメイドで調整をしないとよい聴こえは取り戻せません。検査についてですが、聴覚や視覚など感覚器の機能を測定する検査は種類がたくさんあり、一般的な検査から精密な検査までその数は20種類以上です。新しい検査や機器がどんどん登場しますので、頭の中の情報を常にup dateしておかなくてはいけません。その中でも、乳幼児の聴力をより正確により早く評価するための研究を行っており、最新型の機器の比較を研究した論文がAudiology Japanの8月号に掲載予定です。

二つ目の支援は医療機関外での支援です。昨年の10月にもブログで取り上げましたが、山形県山形市で行われている「山形市聴こえくっきり事業」に助言者として参加しています。

山形市聴こえくっきり事業についてはこちら

詳細は上記リンクから見ていただきたいのですが、6/21、22日に神戸で開催された「第25回日本言語聴覚学会」では、この事業とSTの関わり方について発表していきました。そして、なんと!!!来年第26回大会はその山形県で開催されます。しっかりとPRしてきましたよっ!!!

次回学会のPRブースにてサクランボの帽子をかぶってパシャリ

在学生・高校生へメッセージ

STは専門職として関わる領域が広いため支援の方法も多種多様です。ST学科の学生さんたちは日々の授業の中で支援に必要な基礎科目から実践的な専門科目まで講義と演習を織り交ぜながら、学習しています。教員との距離も近く、小グループでの活動も多いため、すぐに問題を解決できる環境が整っています。また、皆さんの進学を支援するべく“夢ナビ”でも授業の一端を紹介しています。こちらも見てくださいね!

皆さんも新潟医療福祉大学で一緒に学んでみませんか?

発表の中の千葉先生

千葉先生,ありがとうございました.

STによる支援は,どの領域でも,確かにオーダーメイドですね.

みなさんも,お一人お一人に合わせたコミュニケーションと食べる支援について,一緒に勉強しませんか?

STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.

新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました.

#教員の活動