小児分野で働くSTについて大湊先生方にお聞きしました!
STによるお子さんへの支援ってどんなものがあるの?
言語聴覚士は、さまざまな病気をもったお子さまと接することがあります。その一つ、口唇口蓋裂を知っていますか。先月、第48回日本口蓋裂学会総会・学術集会が行われました。そこで、ご講演をされた九州大学病院の長谷川先生をご紹介いたします。なんと、長谷川先生は、本学科の吉岡先生が大学教員になりたての頃のゼミ生(前任の大学)だったそうです。そして、本学科の大湊先生にとっても、口蓋裂言語臨床の同志です。
長谷川先生、口唇口蓋裂のお子さまにどのような支援をされているか、教えてください。
先生の支援内容は?
口唇口蓋裂のお子さまは、口蓋形成術(お口の中の口蓋裂を閉じる手術)を終えると、明瞭な言葉を獲得するために、良好な鼻咽腔閉鎖機能(のどちんこの機能)と年齢相応の構音発達(発音の操作)を促進することが重要です。私たち言語聴覚士は、口唇口蓋裂のお子さまの言語発達が順調に進むように、鼻咽腔閉鎖機能と構音発達を促す工夫、そして、構音障害(発音の問題)をなるべく予防すべく、早期支援を目指した取組を行っています。
在学生・高校生へメッセージ
小児分野の言語聴覚士は、乳児期から青年期にかけて、お子さまのライフステージに沿った支援をする医療系専門職です。また、学会や研究会に参加し、日本全国のたくさんの施設の言語聴覚士が多職種で交流を深めています。言語聴覚士は、興味深い仕事ですね。皆さんも是非、赤ちゃんから大人まで、人を支援するスペシャリストになりませんか。
また、本学科ではゼミ生の交流が盛んです。吉岡先生は、長谷川先生が大学をご卒業された後もずっと連絡を取り合い、長いお付き合いがおありだそうです。長谷川先生、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
大湊先生長谷川先生,ありがとうございました.
お子さんの成長を長く伴走しながら支えるSTの先生方のようなお仕事も素敵ですね.
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました.