こんにちは。
言語聴覚学科1年の藤田です。
言語聴覚学科では一年生の後期に言語学という授業があります。今回は言語学とはどういったものなのか、簡単にお伝えしたいと思います。
まず言語学とは、私達が日常的に話している言葉についての学問です。大きく2つに分けて考えると言葉の形式について考える形態論と、言葉の意味について考える意味論があります。その中でも、今回は意味論で学んだ換喩についてお伝えします。
換喩(メトニミー)とは比喩の一種で、単語を別の単語に置き換えて表すものです。有名な比喩は直喩と隠喩の2つだと思います。直喩は「~のようだ」と、隠喩は対象のものを直接何かに喩える比喩法ですね。
では、換喩とはどのようなものでしょうか。上記の説明だけでどのようなものか想像できますか? 例えば、「夏目漱石を読む」これが換喩です。私達はこの文章を深く考えることなく理解できると思います。ですが、実際に行う動作としては「本を読む(夏目漱石の作品を読む)」となります。夏目漱石は人だから読めないよね?というような屁理屈がいえる状態の文章が換喩ということです。まあ、そういった屁理屈も言えますが、意味は通じるという比喩法でした。
今回の換喩は1つの例ですが、言語学ではこのように、言葉の形式や意味について日々学んでいます。言語聴覚学科では医療的な知識だけではなく、言語学など言葉に関する内容を学ぶこともできることが大きなメリットだと思います。
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藤田さんありがとうございました.
確かに,言語聴覚学科では,言語への興味と医学療法への興味を満たせますね.
言語聴覚学科での学びは,日常的に何気なく使用している言語やその背景にある脳の仕組みなどについて改めて学び,発見と驚きが多いかと思います.
皆さんも一緒に,知的好奇心を満たしながら国家資格の取得を目指しませんか?
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報より ST kouhouがお送りしました.