こんにちは.
言語聴覚学科3年の佐々木です.
言語聴覚学科には4年間で3回の実習があります. 今回は2回目の実習にあたる評価実習についてお伝えします.
3回それぞれの実習内容や立ち位置などはこちらの記事をご覧ください.
私は9月25日から10月13日までの3週間, 青森県弘前市にある健生病院で実習をさせていただきました. 健生病院は主に嚥下障害や認知症の患者さんを対象に治療だけでなく, リハビリテーションから予防・健康増進にいたる包括的な医療活動を展開しています. 8月下旬に実習先を知った時は「北に行くのかぁ〜, 遠いなぁ」という気持ちでした. 弘前に行ったことがなかったことや, 自分1人だけで実習に臨まなければいけないということで緊張していましたが, 病院の先生方が優しく丁寧に指導してくださり, とても楽しく, 有意義な実習になりました.
実習中, 特に印象に残った出来事があります. 患者さんとのコミュニケーションについてです. 患者さんから枕の位置を調節してほしいと頼まれたことがありました. 自分なりに枕の位置を変えて「どうですか?」と尋ねると患者さんは表情や指差しで「もう少し上」や「右に寄せて」ということを伝えてくださいました. しかし, 思うように枕のセッティングが上手くいかず, 患者さんは顔を顰めて自分で位置を変えられていました. その表情を見た時, 声掛けをもっと工夫できなかったのか, その患者さんが普段どういった位置や体制でベッドの上で過ごしているのかもっと観察できたのではないかと悔しい思いをしました.
実際の現場で実習をさせていただくことで, 患者さんの障害の種類やできない部分だけにフォーカスするのではなく, その患者さんを丸ごとみることが大切だと改めて気付かされました. また, 患者さんとのコミュニケーションの楽しさや難しさ, 感謝されることの喜びを学ぶことができました. 大学のある新潟県や自分の出身県だけでなく様々な場所で実践的な学びができるのは貴重な経験になります. 涙を浮かべて「ありがとう」と繰り返し言われる患者さんをみて人に感謝される仕事は素敵だなと言語聴覚士の魅力を再認識するとともに, 今後4年次の実習に向けて自分の足りない点を補っていきたいと思います.
以上評価実習レポートでした!
佐々木さん,実習レポートありがとうございました.
評価実習を通して,机上検査だけでなく患者さんを丸ごとみるべきという大切な気づきがありましたね.
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報ST Kouhouよりお届けしました.