こんにちは。ST kouhouです。
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language- Hearing Therapistsの略です。
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報よりお届けします。
今回のテーマは「新学期に感じる不安」
新学期といえば,桜,ランドセル,新しい制服,クラス替え・・・
と明るいワクワクした気分・・・
の反面,不安・・・
「不安を抱えているのは,あなただけじゃないですよ〜。気楽にね〜。」って言われても,なんだか納得できません。私だけでしょうか?今回「新学期の不安」について勉強したので,私みたいな人のためにシェアしますね。
当学科には、臨床心理士の資格を持つ先生がいらっしゃいます。STは、コミュニケーションの基礎にもなる心理学と密接に関わります。重要な要素である心理学を学科所属の先生から学べるのも嬉しいですよね。
今回、新学期に感じる不安について、臨床心理士でもある石本先生からお話をお聞きしました。石本先生は何度もベストティーチャーに選ばれた大人気の先生です。
ST kouhou:石本先生,よろしくお願いします。新学期,不安に感じる方が多いと思います。どうしてなのでしょう?
石本先生:4月は新たなスタートの時期ですね。学校生活においては新学期です。新学期は様々な変化がありますね。たとえば,クラス替えに伴うクラスメイトや担任変更,授業,生活リズムの変化など・・・他にも様々な変化があるかもしれません。
ST kouhou:様々な変化が不安を誘うのですね。
石本先生:そうですね,変化が重なる時期に不安を感じている人も多いと思います。(私もそのひとりです。)不安を感じている自分を皆さんはどう思いますか?
ST kouhou:みなさんは,どうでしょう?ST kouhouは出来れば、不安から解放されたいです。。。
石本先生:不安をコントロールしたい,できれば不安を消し去りたい,不安なんてなくなればいいのに・・・と思うこともあるかもしれません。不安やそれにまつわるネガティブな考えをなくすことができれば,楽になるかもしれないけど・・・私たちは,不安をコントロールしようとすればするほど,不安やそれにまつわるネガティブな思考にとらわてしまうことがあります。
ST kouhou:確かにそうですね、悩みを解決しようとして考え始めるとさらに鬱々としてくる時もありますね。
石本先生:私たちが生きている限り不安はつきものですよね。新学期を迎え,様々な変化に直面する私たちが,不安を感じるのはおかしなことではなく,むしろ自然なことかもしれません。 さて,「多様性」という言葉を耳にする機会がよくあります。私たちの「心」も多様性に富んでいます。「不安」もまた,多様な心のありようのひとつと考えてみると,不安を消し去ろうとするのではなく,それを認めていくことはできるでしょうか。
ST kouhou:なるほど、不安を心の一面と捉えるのですね?
石本先生:不安を感じていることに気が付くことができたら,感じている不安を認めることができたら,それはすでに不安とうまく付き合っていくうえでの一歩を踏み出しています。
ST kouhou:不安に気付くのがはじめの一歩、なんですね。ですが、気づいてもスッキリはしないですよね?気づいた後不安とうまく付き合うには、どうしたら良いのでしょう?
この続きは次の記事に書きます。ブログの更新は、学科インスタアカウント(@nuhw_st)のストーリーでもお知らせしています。