こんにちは。STkouhouです。
先日、福島県会津若松市にある竹田総合病院で開催された講演会に、当学科の学生3名とともに参加してきました。
竹田総合病院は837床ものベッド数を持つ、会津地域の基幹病院です。
相馬先生は残念ながら2011年にご逝去されましたが、生前にはたくさんの業績を残されました。
写真は相馬芳明先生の著書の一つ、『失語の症候学』です。
本学科今村徹先生は、臨床実習に行く4年生には必ずこの本を読むよう指導されています。
講演会では、相馬先生に直接・間接的に影響を受けたいずれも高名な先生方が、
失語症をはじめとする最新の神経心理学の知見を話されたり、
生前の相馬先生との思い出話などを語られたりと、とりどりの発表がなされました。
どれも大変興味深い内容でしたが、今につながる研究の基礎となる内容が、20年前の相馬先生の
論文ですでに言及されており、先生の先見の明に驚かされました。
相馬先生は新潟でも臨床をされていた時期があり、
新潟の医師・言語聴覚士と定期的な勉強会を開催されるなど、大変深い交流をされていました。
会議の間には今村先生や新潟の言語聴覚士会の面々のお若いころの写真がスクリーンに映しだされました
私は相馬先生に直接お会いしたことはございませんでしたが、講演を通して温かなお人柄が伝わってきました。
そしてなにより、相馬先生の“日常の臨床で行き詰まったら、答えはいつも患者さんの中にある”という言葉が印象的でした。
臨床と研究に携わる者として、この姿勢はいつまでも忘れずにいたいものです。