みなさん、こんにちは。STkouhouです。
新年度から講師を務めていただきます、大石如香先生をご紹介します。
大石先生は先日、英語論文の功績が認められて、学会誌奨励賞を受賞なさいました。
→授賞式の様子はこちら
https://nuhw.ac.jp/nuhw-blogprevimg/st/2016/03/323-b2b9.html
→大石如香先生の詳細はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/st/teacher/oishi.html
→大石如香先生が所属している言語聴覚学科はこちら
http://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/st/
Q.大石先生はどのような研究をなさっているのですか?
A. 脳卒中や交通事故などで脳に損傷を受けると、
ことばや記憶などに障害がおこることがあります。
その病態や神経基盤、リハビリテーションについて研究しています。
Q. その研究の成果はどのように社会の役に立つのですか?
A. 脳科学はまだまだ未知の領域がたくさんあります。
ことばや記憶などの障害がどのようにして起こるか、
そして、どのように回復するのか、
どのようなリハビリテーションが効果的かを追求し、
より質の高いリハビリテーションの提供に寄与したいと考えています。
Q. 大変すばらしい研究をなさっているのですね。
そうした研究の功績が認められて、先日、学会誌の奨励賞を受賞なさいましたね。
A. 私は祖母が脳梗塞で重度の失語症(ことばの障害)になり、
そのことがきっかけで言語聴覚士になりました。
祖母は、話をすることも、字を書くこともできず、コミュニケーションのすべをすべて失い、
失意のうちに人生を終えました。
そのような経験から、失語症の患者さんの力に少しでもなりたいと、
言語聴覚士として、臨床経験や臨床研究を積んできました。
今回、論文賞をいただいた論文は、失語症の患者さんのことばの障害に関する研究です。
自分のライフワークである失語症の研究で賞を受賞したことは、
大変嬉しく感慨深い思いでいっぱいです。
Q. 奨励賞を受賞され、きっとおばあ様は天国で喜んでくださっていますね!
では、大石先生にとって、言語聴覚士という仕事の魅力とは?
A. やはり、患者さんと一対一で関わり、患者さんに寄り添える仕事だというところが、一番の魅力だと思います。
ことばが思うように出なかったり、発音が不明瞭で、相手にわかってもらえなかったり、
言語障害をもった患者さんは、他者とのコミュニケーションに消極的になりがちです。
そんな時、言語のリハビリに来て、「ここに来ると話ができる。わかってもらえる。」と、
毎日楽しみにリハビリに来てくれる患者さんの笑顔がやりがいにつながります。
Q. みなさんにもこのような素晴らしい職業を目指してもらいたいですね。
では最後に、言語聴覚士になるための学びの場である
新潟医療福祉大学言語聴覚学科の魅力を教えてください。
A. 本学は、『面倒見の良い大学』を標榜しています。
言語聴覚学科の教員は、言語聴覚士はもちろん、
医師や臨床心理士、看護師、聾学校教諭など、
さまざまな臨床経験をもつ教員が揃っています。
面倒見の良い先生が多く、そこが一番の魅力だと思います。
大石先生どうもありがとうございました
大石先生が1年生の基礎ゼミ学生と交流会を開いた時のお写真もいただきました。