こんにちは、海馬です
急に涼しくなり、朝晩は肌寒く感じるくらいですね。
さて、今週土曜日(9月5日)に、今年最後の「夏のオープンキャンパス」が開催されます。
特に、今回の目玉は、「模擬講義」です
本学科は、今村 徹 教授(神経内科医)が
「前頭葉とその障害 ~患者さんにどうやってアプローチするか~」
というタイトルで、講義をします。
大学の講義は通常1コマ90分ですが、今回は30分の模擬(ミニ)講義となっています。
時間は短いですが、中身は濃いですよ
また、当日配布される「研究ガイドブック」にも、今村先生の紹介が掲載されていますよ。
ここから先は、今村先生の研究ガイドの記事からの一部引用です。
私は様々な認知機能の障害を研究していますが、ここでは虚再生(false recall)の研究を紹介しましょう。
10個程度の単語のリストを呈示して、後で再生する、つまり思い出して言ってもらう記憶テストがあります(単語列再生課題)。その際に、リストにない単語が再生されてしまう反応(虚再生)が一部の患者さんでみられます。
リストの単語を再生できるのは記憶していたから、再生できないのは記憶できなかったからと説明できますが、リストにない単語をあるように言うのはなぜなのでしょうか。
アルツハイマー病の患者さんにおける虚再生の研究から、いくつかの事実が分かりました。そのうちの一つは、虚再生のある患者さんは記憶障害そのものがむしろ軽いということでした。それはなぜ? オープンキャンパスの模擬講義で私に質問してみてください。
普通では起こりにくいと思われる「虚再生」ですが、なぜアルツハイマー病の患者さんの一部でそれが生じ、そして虚再生がある患者さんは記憶障害そのものがむしろ軽いのは、なぜでしょうか?
とっても不思議な「謎」だと思いませんか?
医学というよりも、ミステリー小説の謎解きみたいな、ワクワクする話ですよね。
今村先生が、「言語聴覚士は医療系専門職でありながら、文系のセンスも活きる職種」と言う理由が分かるような気がしませんか?
オープンキャンパスの申込は、まだ間に合いますよ。
お申込みは、こちらからどうぞ。
また、当言語聴覚学科の紹介ページは、こちらからどうぞ!