2026.01.08
こんにちは。
言語聴覚学科1年の佐藤です。先日、本学科の田村先生に失語症、失語症意思疎通支援者についてインタビューを行いました。

失語症について
はじめに失語症について基本的なことを教えていただきました。

失語症は、脳の言語をつかさどる部分が損傷を受けて生じるものです。話すことに困難が生じる運動性失語や、相手の言うことが理解できない感覚性失語、そのほかにも種類はたくさんあり、人によって異なる症状が生じます。
と、このような説明を受けてもよくわからないですよね、実際に失語症の方はどんな感覚なのでしょうか。田村先生は次のように説明してくれました。「私たちが突然海外に放り出されるようなものです。相手が何か意味のある言葉(=言語)を話していることは理解できますが、内容を理解することはできません。反対に、自分が頑張って話しても相手に理解してもらえません。」
先ほどの説明よりイメージできたのではないでしょうか?
私たちが失語症の方と出会ったとき、どのように接することができるでしょうか。まず大切なことは、失語症という症状ではなくその人自身に意識を向けることです。そして遮ることなく焦らずに最後まで相手の話を聞くことです。これらはどんな相手でも大事ですね。先ほど失語症の感覚として例を挙げましたが、私たちは海外で言葉が通じなければイラストやジェスチャーを用いることがありますね、失語症の方とのコミュニケーションでもイラストやジェスチャーは有効な手法です!
また、失語症の方はカード(下参照)を持っていることがあります。カードには失語症があること、「こう接してほしい」ということが書かれています。コミュニケーションのヒントになりますね!


意思疎通支援者育成プログラムについて
次に、田村先生が講師を務める意思疎通支援者育成プログラムについてご紹介します。
「意思疎通支援者」を聞いたことがありますか?障害などにより意思疎通に困難を抱える人と社会をつなぐために活動する人のことで、言語聴覚士や理学療法士のような国家資格とは違います。
手話通訳者や要点筆記者なども意思疎通支援者に入ります。失語症も意思疎通に困難が生じる障害で、その方々を支援する意思疎通支援者が存在します!育成プログラムで講師をしている本学科の田村先生に、言語聴覚士の行う支援との違いを教えていただきました。言語聴覚士が失語症患者の方に行うリハビリは機能そのものの回復・練習で、自分でできるようになってもらうための支援です。言語聴覚士が「杖の使い方を教える先生」とするならば、意思疎通支援者は社会で生活する際に生じるバリアを減らす役割で、「歩く時の杖そのもの」と言えます。実際に意思疎通支援者は通院や選挙のお手伝いをするなど、言語聴覚士とは異なる働きをしていています。
意思疎通支援者育成プログラムでは失語症について知識をつけるだけでなく、実際に失語症の方と対面して困っていることなどリアルな声を聴くこともできます。講習に参加する人は、医療系の資格を持つ人、家族など身近に失語症の方がいる人、手話通訳や要点筆記などのライセンスを持っている人が多いそうです。新潟県での派遣は事業としてはまだ始まっていませんが、ボランティアとしてすでに活躍されている方もいます!
最後に
今回、田村先生にインタビューをして失語症についてよりイメージが深まり、また意思疎通支援者の役割ややりがい魅力を知ることができました。改めて田村先生、ありがとうございました。
インタビューを通して、一年生ではあまり深く触れる機会のなかった失語症について理解が深まり、イメージも具体的になりました。脳や症状の勉強は簡単ではありませんが、言語聴覚士や意思疎通支援者が誰かのコミュニケーションを支える存在であることを改めて実感し、今後の学びにも前向きに取り組んでいきたいと思いました。
高校生のみなさんにも、このブログを通して失語症について知り、言語聴覚士や意思疎通支援者という仕事を身近に感じてもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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田村先生、佐藤さん、インタビューお疲れさまでした。
本学科には、コミュニケーションを支える様々な活動を行っている教員がたくさん所属しています。
本学科で、一緒に言語聴覚士をめざしませんか?
STは,言語聴覚士のことで、コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language- Hearing Therapistsの略です。
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報より ST kouhouがお送りしました。