こんにちは。
聴覚検査は受けたことがある方が多いかと思います。
多くの方が経験するのは,以下のイラストのような検査かと思います。
実は,聴力検査にも色々な種類があります。
千葉先生は今回,聴覚検査の安定性のための研究を行いました。
千葉先生からのコメント
聴力を最も正確に測定できる検査は聴力検査ですが、「聴こえたらボタンを押す」という学習の理解は4歳以降になって形成されてくるので、特に0~3歳までの乳幼児に対しては、その代用としていくつかの検査を用いて総合的に聴力を推定します。その一つに聴性定常反応聴力検査(ASSR)という検査があります。この検査は音を聞いたときに発生する脳波を解析することで聴力を推定する検査ですが、機種によって反応にバラツキがあり解釈が一様ではありません。そこで、通常の聴力検査が可能な成人例を対象に2機種で測定を行い聴力検査結果とASSRの関係性や2機種の反応の特徴を比較検討し、論文にまとめました。
論文情報
千葉寛之,伊藤吏ら:聴力正常成人における次世代型ASSR検査機器の比較検討.Audiology Japan.2024;66巻(3号):260ー266.
千葉寛之講師の教員紹介HP
千葉寛之||新潟医療福祉大学
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です.Speech-Language- Hearing Therapistsの略です.
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報より ST kouhouがお送りしました.