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2015.02.24

アルツハイマー型認知症

こんにちは、乙女でございます
テーマ『認知症に強いSTになる』の第2弾を続報します

今日はアルツハイマー型認知症についてです。
アルツハイマー型の認知症はアルツハイマー病によって引き起こされる認知症のことです。

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も頻度が高いといわれていて、一般的に『認知症』と聞いてイメージするのはアルツハイマー病のことだと思います。

アルツハイマー型認知症の主症状は物忘れです。
物忘れがあることで一般的にネガティブなイメージですが、何でも忘れるわけではありません。
アルツハイマー病の記憶障害は記憶を「作れない」ことに本質があります。もともと脳内にある記憶を引き出すことは可能ですので、昔のことはよく覚えており、今朝食べたご飯のことはすっかり忘れている…と言ったことがよく起こります。

物忘れの他にも、今まで出来ていたことの段取りが悪くできない(遂行機能障害)、言われないと何もしない(意欲低下)、物を盗んだと訴える(妄想)など様々な症状が起きてきます。

「認知症」という言葉はだんだん悪くなって最後は何もわからなくなってしまう。という暗いイメージがあると思います。
しかし、脳こうそくや脳出血などと違い、突然何もわからなくなる方はおらず、わかったり、わからなくなったりしながらゆっくりと進行していく病気です。

多くの患者さんは、自分がどの程度病気なのかわからないので、周りの方がよく観察して、できないところは手伝ってあげたり、自分でできるところはできるだけやってもらうように働きかけてあげるのがリハビリの第一歩だと思います。

このようなアルツハイマー型認知症の特徴や症状を的確に掴む視点が学べることが言語聴覚学科の強みですどうぞ、皆さん言語聴覚学科で学びましょう

 

#疾病や障害のお話