Twitter Facebook
2015.02.09

方言が謎解きの手掛かり!?音声学の謎♪

こんにちは。トーキングA子です。

言語聴覚士は『言葉の専門家』です。

1年生の時は、言語のリハビリテーションをするにあたって必要な基礎知識を学びます。さまざまな基礎科目を勉強しますが、その一つに『音声学』があります。

『音声学』では、ヒトが話すコミュニケーションで発する音声を体系的に学んでいきますが、その一つに”アクセント”があります。

アクセントは、日本各地、地域の方言によってさまざまですよね。ちなみに私、トーキングA子は東北の出身ですが、学生時代、東北大学の言語学の先生に

「東北地方は”アクセント崩壊地域”です。」と言われたことがとても印象に残っています。東北人は、基本的にアクセントが崩壊していて、例えば、かき(柿)とカキ(牡蠣)のアクセントの区別ができない、らしいです。

ところで、授業の中で、日本各地の方言アクセントについても学ぶのですが、興味深いことに、島根県の出雲地方の出雲方言は東北弁に似ているのだそうです。

みなさん、小説・映画の「砂の器」をご存知ですか?SMAPの中居くんが主演でTVドラマにもなりましたね。

「砂の器」では、東北弁(実は出雲弁)が犯人を解く重要な手がかりとなります。

方言が謎解きの鍵になるという過去の推理小説に無かった斬新さが当時絶賛された作品なのだそうです。

でも、音声学・言語学的に、なぜ出雲地方の方言がまわりの山陰地方の方言ではなく、東北弁に似ているのかは解明されておらず、いまだに謎のようです。

面白いですね

#これぞ学生生活