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2021.06.07

言語聴覚学科の教員紹介①佐藤克郎教授

こんにちは。STkouhouです。

今回から言語聴覚学科の教員を紹介していきます。

第一弾は,佐藤克郎教授です!

内視鏡を操作する佐藤克郎先生

佐藤先生は耳鼻咽喉科がご専門の医師です。

佐藤先生の紹介はこちら

インタビュー形式で紹介していきます!!


ー先生の御経歴を教えてください。

新潟県の出身です。大学は山形でした。その後新潟大の耳鼻咽喉科の医局に入局し,本学に来るまで25年間在籍しました。

医局時代は,長岡日赤をはじめとする県内の複数の病院で診療を行いました。

32-34歳の時には,アメリカのミネソタ大学で仕事をしました。そこでは診療でなく基礎研究に取り組み,急性中耳炎の動物実験を行っていました。

ーそもそもなぜ耳鼻咽喉科を志望されたのですか?

手を動かすことが好きだったので手術に関心がありました。特に顕微鏡を使うような,細かい手術がしたかったんですね。

顕微鏡を使う手術をする診療科となると,脳外科,眼科,耳鼻咽喉科になります。この3つの中で,耳鼻咽喉科は手術を行う範囲に最もバリエーションが大きいと感じました。

ーなるほど。耳鼻科の手術のやりがいとはどのようなところでしょうか。

耳鼻科の手術には2種類あるんですね。1つはガンの切除など悪いところを取り去る手術,もう1つは鼓室形成術(※)のような,機能を改善させる手術です。

機能改善を目的とする手術は耳鼻科ならではです。

※中耳炎などで行う手術方法。病変を取り除いて鼓膜の再建を行うことで聴力を改善させる効果がある。

ー耳鼻科の手術の特徴がよく理解できました。

先生の現在の臨床活動について教えてください。

最初は中耳の感染症を専門としていましたが,その後頭頸部がんの治療を専門としました。

さらに音声言語医学も専門とし,県内の病院の耳鼻咽喉科で音声障害の治療も行っています。

ー音声障害の治療では言語聴覚士と一緒に働く機会もあったのですか。

はい,約20年前の言語聴覚士が国家資格化される前から一緒に仕事をしており,頼もしく感じていました。国家資格化されたときはうれしかったですね。

ー本学でも,耳鼻咽喉科学、聴覚系構造・機能・病態、聴覚障害Ⅱ演習と,聴覚障害に関連した科目に加え,音声障害に関連する科目である,呼吸器系構造・機能・病態、成人発声発語障害学Ⅲも担当されていますね。

他学科の科目も担当しています。視機能科学科では聴覚系構造・機能・病態、臨床技術学科では医療安全管理学、看護学科では病態生理・治療学Ⅲを担当しています。

2021年卒業のゼミ生と一緒の一枚

ー先生のお部屋にはビートルズのポスターが飾ってあり,ギターも置いてあります。音楽がご趣味なのですか?

はい,学生時代は軽音楽部に所属し,ギターを担当していました。演奏ジャンルは問わずいろいろです。現在はもっぱら聴く専門です。ロック,ブルース,カントリー,ジャズと,主に洋楽を聴いています。

ー一度先生のギターの音色を聞いてみたいですね!

最後に,本学科の進学を検討する高校生へメッセージをお願いします!

言語聴覚士は小児も成人も対象とし,対象とする分野もきこえの障害,のみこみの障害,ことばの発達の障害など,幅広いです。

自分はどの分野の言語聴覚士になりたいのか,今はわからなくても大丈夫です。入学してからゆっくり考えてほしいですね。


佐藤先生,インタビューにご協力いただきありがとうございました!

インタビューの中で,頭頸部がんへの言及がありましたが,頭頸部のがん治療についての先生のコメントが,雑誌「週刊現代」に掲載されたことがあります!

週間現代掲載時のブログ記事はこちらこちら

耳鼻咽喉科医は言語聴覚士と関りの深い職種です。低学年のうちから耳鼻咽喉科医に直接指導を受け,耳鼻咽喉科医の役割や考え方を学ぶことは,実習や就職後のチーム医療で大いに役立つと思います。

各領域の第一人者から広範な知識・技術を修得できるのが本学科の魅力です。

本学科への進学をぜひご検討ください!!

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