こんにちは。ST kouhouです。
STは,言語聴覚士のことで,コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language-Hearing Therapistsの略です。
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報よりお届けします。
週末に,日本言語聴覚学会,通称ST学会がありました。しかも今年は,新潟で開催されました。
インスタアンケート(「学会にいきますか?」)の結果
「行きたいけど,行けない」が83%と,多かったですね。
実際勤務していると,所属するSTが全員学会に行って言語聴覚療法が出来ない状態にする訳にもいかず,参加するチャンスが限られることもあります。最近では参加形式にバリエーションが出来て,その日その時間に現地に行けなくても参加する方法ができたのは,嬉しいことですね。
来月7/11(月)からオンデマンド視聴可能期間が始まります!
来場できなかった方,同一時間に興味のある演題が重なって見逃した方,ご利用できますね。
オンデマンド配信ページはこちらです。(視聴可能期間:7/11(月)~8/10(水))
学会の雰囲気
今回のブログでは,まず学会現地の雰囲気をお伝えしたいと思います。
本学科教員の活躍
特別講演の1つで公演された今村先生は,国際会議室という大きなホールで,「認知症―もの忘れ外来での臨床―」というタイトルでお話しされました。
=============参加したあるSTの感想です=================
認知症治療へのニーズが高まるにつれ,認知症の臨床に携わる言語聴覚士も年々増えています。
経験の浅い言語聴覚士の中には,認知症の知識を増やすことや,評価をマニュアル通りに行うことに注意が向きがちです。
そのような言語聴覚士にとって今回の今村先生のお話は,認知症の本質とは何かを振り返り,患者さんやご家族のお話の背景まで評価する必要性を学ぶ機会になったと思います。
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シンポジウムは,アクティビティ・ケア,自動車運転再開支援,高次脳機能障害,摂食嚥下障害という4つのテーマで行われました。本学科の大石先生が高次脳障害領域で,卓也先生が自動車運転再開支援領域で座長をされました。
その他さまざまな領域の演題が豊富で,朝からたっぷりと勉強できる学会でした。先生方が出演された演目の一覧はこちらです。
受け身の学習ばかりでなく,質疑応答や事後のやり取りで,新しいコミュニケーションが生まれ,関心が広がることもあります。嚥下食や訓練・検査道具の展示コーナーもあり,最新の知識を吸収できますね。
さまざまな再会
また,学会ならではの光景として,本学科の卒業生と恩師の再会,元同僚や同級生などとの再会も多発していました。インスタライブでは,懐かしいお顔も拝見できました。
学生の活躍
学生バイトもしっかりと学会を支えてくれていました。運営関連者から,「しっかりと仕事をして良い学生さんだね」とお褒めの言葉も頂きましたよ。
オンライン参加は便利だけれど,現地で参加するメリットを体感いたしました。在学生も卒業生も,ぜひチャンスを作ってまた学会に集いましょう!
次の日本言語聴覚学会は,来年愛媛県で開催予定です。