こんにちは。ST kouhouです。
STは、言語聴覚士のことで、コミュニケーションとのみ込み(嚥下)を支える医療系国家資格のいる職業です。Speech-Language- Hearing Therapistsの略です。
新潟市北区島見町にある新潟医療福祉大学の言語聴覚学科広報よりお届けします。
今回は,桒原先生から頂いた記事です。何回かのシリーズでお届けします。
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早いもので新年度が始まって、ひと月が経とうとしています。みなさん、お元気ですか?
昨年度末に映画「コーダ、あいのうた」を紹介したST学科の教員の桒原桂です。
「コーダ、あいのうた」
「コーダ、あいのうた」アカデミー賞作品賞、助演男優賞(お父さん役のトロイ・コッツァー)、脚色賞(監督・脚本のシアン・ヘダー)を見事受賞しましたね。みなさんにおすすめした私は、先週土曜日、ようやく見に行きました。この映画、実は2014年に作られたフランス映画「エール」のリメイク版ですが、フランス映画のしっとりした感じよりもすごくポップに仕上がっていてそれでいて泣かせる映画で、シアン・ヘダーの力量に私も感心しました。
「しずかちゃんとパパ」
さて、今日は私が最近見つけてはまって見ているテレビ番組のご紹介です。2022年3月13日からNHKBSプレミアムで放映中のドラマ、「しずかちゃんとパパ」です。もう次は第7話になってしまうのですが、ぜひぜひご覧ください。写真館を営んでいる聾者のパパ野々村純介は、一人娘のしずかちゃんが産まれたときに妻の遥さんを亡くし、パパ一人娘一人の生活をずっと続けて来ました。純介は口話法で教育を受けてきたのですが、遥さんは手話を使うろう者(ろう文化に生きる人のことを示す。そんなときは平仮名表記「ろう」と書く)でした。遥さんと出会った純介は大人になってから手話を覚えて手話でコミュニケーションするようになりました。娘のしずかちゃんは聞こえますが、パパと手話でお話しします。コーダ(聞こえない親に育てられた子)あるあるなのですが、しずかちゃんはパパとコミュニケーションをする癖で、人と話すとき「ガン見」してしまったり、ついつい表情豊かに話してしまったりしてしまいます。それはとっても魅力的なんですけど、学校や職場で女子たちに「男子に媚びを売ってる」「ウザイ」などと妬まれて友達ができなかったり、敵を作ってしまったりしてしまいます。でも近所の商店街の人々が温かく野々村親子を見守ってくれているので、しずかちゃんは明るく素直で思いやりのある素敵な大人になりました。そこに大事件が起こります。7回からですが、ぜひぜひ見てください。NHKBSプレミアムで4月24日(日)午後4時40分から5時30分まで6回目の再放送、午後10時から10時50分まで7回目の放送があります。
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次の投稿予告
なぜ,聾者の野々村純介が妻に出会うまで手話を使ったことがなかったのか?その歴史的背景とは?
乞うご期待!!