構音障害とは、俗に言う「発音が悪い」状態です。
わたしたちは発声発語器官と呼ばれる声帯(喉)、舌、下顎、唇、口蓋垂などを動かすことによって声に変化をつけ、語音といった「ことば」を出すことができます。
ところが、なんらかの理由によりこの語音が出せない、もしくは誤った語音しか出せなくなった場合、話す相手に内容が伝わりづらくなってしまい意思疎通が困難になります。
構音障害を生じる原因としては様々な疾患があり、これにより大きく3つの分類がなされます。
●運動障害性構音障害
「脳血管障害」「筋委縮性側索硬化症(ALS)にみられる変性疾患」などに伴う構音障害
●器質性構音障害
「口蓋裂」「舌癌による舌・口腔底切除」などに伴う構音障害
●機能性構音障害
運動障害性、器質性の原因が認められない構音障害
同じ「発音が悪い」状態でも、その原因によって検査や訓練方法は全く違うものになります。