こんにちは。STkouhouです。
9月に入りました。早い人は今月末から3年生の実習「実習Ⅱ」が始まります。
大学は夏休み中ですが,多くの3年生が大学に来て実習の準備に勤しんでいます。
実習の準備は何をするのでしょう?準備は主に下記の5点が挙げられます。
1 学生紹介書の作成・実習施設への送付
2 実習先への電話
3 実習先へ持参する物品の準備
4 実習先が対象とする疾患や障害の学習
5 実習先で行う検査の練習
準備について一つずつ説明していきます!
1 学生紹介書の作成・送付
学生紹介書とは履歴書に類似した書類で,証明写真を貼り,住所氏名,生年月日,経歴,資格や免許を記入します。
履歴書と違う点は,得意科目や実習でぜひ取り組みたいことを記載する欄があることです。
実習先で指導を行う言語聴覚士は,上記の学生の得意科目や実習先への希望をもとに,指導内容を検討します。たとえば成人も小児も両方対象とする実習施設に対し,学生が小児の臨床にぜひ取り組みたいと記載すれば,学生が小児の臨床を経験できるように,実習スケジュールを調整していただけることがあります。
ただし実習先の通常の臨床スケジュールが優先されるのが前提ですので,学生の希望通りにはいかないこともあります。
2 実習先への電話
各実習施設は,学科の教員全員が分担して担当しております。担当教員は実習施設との連絡や学生への指導を行います。学生紹介書の内容も担当教員がチェックします。
学生紹介書を送付したのち,まずは担当教員が実習先にご挨拶の電話をします。
その後学生が,実習施設へ電話をして指導者への挨拶を行い,実習に持参するものや学習しておくべき疾患や障害,実習中の注意などの指示を受けます。
実習施設によって対象とする疾患や障害は異なります。施設の性質(例:がんを専門に扱う施設,地域の認知症治療の中心的施設)や施設に所属する医師の専門領域などが影響します。
また,最近はコロナ感染対策を事前に確認しておく必要がありますが,施設が所在する地域の流行状況によって準備が異なります。施設によっては実習開始の14日前から施設の所在する県へ移動しておくことが指示されることがあります。
3 実習先へ持参するものの準備
今回の実習では,臨床場面を見学するだけでなく,実際に患者さんとお会いして,ことばやのみこみの機能を評価させていただきます。
評価を行う際は,既存の言語検査や知能検査,嚥下機能の検査を実施しますが,これらの検査が初回で行われることは少ないです。
初回に評価を行う際は,様々な機能を評価する簡易的な検査を行います。この検査も既存のものがありますが,各施設や各言語聴覚士が独自に用意した評価方法を用いることがあります。
この評価を,実習前に学生に作成してみるよう指示する場合があります。
施設側からコロナ感染対策用の物品の持参を指示する場合もあります。本学科ではフェイスシールド,マスク,消毒薬などの感染対策の物品を学科で用意しています。
また本学科では学生に対し,実習開始前から毎日体温チェック票を学科に提出することを義務とし,実習先にも提出できるよう準備しております。
次回引き続き,実習の準備ついて紹介します!
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