こんにちは。
STkouhouです。
3/3、3/4の2日間開催された、
本学科の卒業研究発表会について紹介しています。
今回はその最終回、富澤ゼミの発表を紹介します!
富澤晃文准教授は、 難聴小児・成人への補聴とリハビリテーションを
ご専門とされています。
ゼミ生の発表も、難聴に関係する検査や補聴器に関するものとなっています。
富澤ゼミの学生の演題
- 聴覚検査用イヤホンにおける検査室内ノイズの最大許容音圧レベルの検討
−耳載せ形,挿入形,耳覆い形の比較− - 補聴器適合検査の指針(2010)CDによる雑音下での語音弁別について
―正常聴力者における異聴発生に関する検討― - 聴力正常者における雑音下での単音節受聴明瞭度の検討
−補聴器適合検査の指針CD(2010)を用いて− - 19~20世紀初頭における非電気式補聴器の増幅効果について
−イヤートランペット形補聴器の利得/周波数特性の測定− - 0歳乳児における聴性行動の発達に関する検討
―3つのきこえの行動発達の質問紙による評価の比較から―
この中の「聴性行動」とは、音に反応する行動を指します。
生まれたばかりの赤ちゃんの場合ですと、音にびくっとしたり、目をぎゅっと閉じたりする反応が挙げられます。
それが半年もすると、音のした方に振り向くようになり、
さらに生後1年にもなると、簡単ないいつけに応じて行動したり、
目や耳などの場所を尋ねると指で指し示すなど、
「聴性行動」は発達していきます。
今回の研究では、0歳の乳児の「聴性行動」を評価するのに用いられる、
3種類の質問紙の妥当性について検討・確認しています。
言語聴覚士は小児の聴覚障害の評価や訓練に携わります。
今回検討した質問紙は、臨床で言語聴覚士が聴覚障害を評価するのに用いるものであり、
言語聴覚士は質問紙の内容について深く精通している必要があります。
また、言語聴覚士はこれまでの評価方法の不十分な点を明らかにし、
新しい評価方法を開発していく場合もあります。
以上が今年度の本学科の卒業研究でした。
内容は非常に多岐にわたり、言語聴覚士の関係する領域の広さが垣間見える会でした。
学生たちの演題の中に、皆さんの関心を引くものがあったでしょうか?
少しでも関心のあった場合はぜひ、本学科への入学をご検討ください!!
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