こんにちは。
STkouhouです。
3/3、3/4の2日間開催された、
本学科の卒業研究発表会について紹介しています。
今回は内山ゼミの発表を紹介します!
内山信講師は、 神経心理学 行動神経学をご専門とされています。
ゼミ生の発表も、神経心理学に関するものとなっています。
内山ゼミの学生の演題
- 進行性視覚性失認について
- 認知症における妄想の心理社会的要因について
- 変性性認知症性疾患における進行性相貌失認について
脳の構造と心の働きの関係を学ぶ学問である神経心理学では、
脳の損傷によって生じる、人の認知、行動、感情、思考の障害を扱います。
これらの障害の中には、症状が進行するものがあります。
視覚失認とは、目の前にある物を見ても、それが何であるか認知できない状態を指します。
視覚失認は、一酸化炭素中毒や脳血管障害、頭部外傷によって生じることが知られていますが、
近年はアルツハイマー病などの神経変性疾患でも生じることが報告されています。
神経変性疾患は進行性の病気ですので、病気の進行とともに、
視覚失認の症状も進行していきます。
これが進行性の視覚失認です。
言語聴覚士は「言語」と名前がついていますが、
言語に限らない幅広い認知機能についての知識を身に着けており、
視覚失認のような言語が直接関与しない障害も、臨床の対象としています。
言語聴覚士は患者さんの認知機能の評価を行って残存している機能を明らかにし、
今後の進行を見越した支援方法を検討することによって、
患者さんの病棟や家庭での生活をサポートしていきます。
次回は富澤ゼミの発表を紹介します!
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