聴覚障害は「きこえ方」や「めまい」の問題を扱います。
きこえない、ききとりにくいことを「難聴」といい、難聴の程度や難聴になった時期も、こどもの発達に大きく影響します。
自分の発声した声もきこえないといった「高度難聴」もあります。
このように、聴覚障害はきこえの問題を起こすだけではありません。
ことばを獲得する以前からの難聴は、言語発達やコミュニケーションの発達に大きな影響を与えます。
また、難聴は心理面や行動面にも影響を与えます。
一般に聴覚障害は“手話”でというイメージが強いですが、補聴器や人工内耳を活用した聴覚活用、読話や指文字や発音サインを使った多様なコミュニケーション方法があります。
この講義では言語聴覚士として、聴覚障害児の発達にどのような援助ができるのか、聴覚検査やことばの評価方法を学習し、訓練プログラムの立案や言語指導の実際を学びます。