こんにちは。
STkouhouです。
2021年4月から新サイトに引っ越しました!
新サイトはこちらから
本学科の大石如香准教授、今村 徹教授らの研究論文が、
認知症の認知機能障害に関する研究が掲載される国際的な科学学術誌
『Dementia and Geriatric Cognitive Disorders Extra』に掲載されました!
大石先生の紹介はこちら
今村先生の紹介はこちら
大石先生は、脳卒中や認知症などで脳に損傷を受けた後遺症として起こる失語症や読み書き障害、視覚認知障害などの障害について研究しています。
また、今村先生は認知症の患者さんの認知機能障害に関する専門家です。
今回は、認知症の患者さんの野菜鮮度判断にどのような要因が影響するかを調べた研究です。
大石先生からのコメントは以下の通りです。
認知症ではよく知られている物忘れ以外にも日常生活でさまざまな症状が現れることがあります。
買ったことを忘れて同じ食物をまた買ってしまうだけでなく、食物の状態を判断できないために、傷んだものを使って料理してしまったり、捨てるのを拒んだりすることがあります。
また、進行すると、消しゴムや石鹸などを食物と誤認して口に入れてしまう異食がみられることがあります。
このような症状の背景にはさまざまな要因があると考えられますが、そのうちの一つに対象の複雑な形や質感を認知できない視覚認知障害が関与している可能性があります。
今回の研究では、アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の患者さんの野菜鮮度判断にどのような要因が影響を及ぼすかについて研究しました。
野菜鮮度判断とは、野菜が新鮮か古くなっているかどうかを見分ける能力です。
その結果、認知症の患者さんでは、健康な高齢者に比べて野菜鮮度判断の能力が低下することがわかりました。
また、レビー小体型認知症では、野菜鮮度判断に質感の認知とコントラスト感度が影響を及ぼすことがわかりました。
これらの知見は、認知症の患者さんの日常生活における環境整備や支援に役立つ可能性があります。
今後も患者さんの支援やリハビリテーションにつながる臨床に役立つ研究をしていきたいと思います。
2018年10月に香港にて開催された“International Congress of Parkinson’s Disease & Movement Disorders(MDS)にて研究発表してきました。
大石ゼミの皆さん。2019年度のゼミの歓迎会の様子です。
大石先生、コメントをおよせいただきありがとうございました!
今回の研究の特徴は、認知症の方の日常生活における観察から生れた研究です。
言語聴覚士の研究には、このように日々の臨床から研究テーマが生じ、
研究の結果をまた臨床に還元していく、そのような研究が多くあります。
認知症に関心がある方はぜひ、本学科への進学をご検討ください!!
👇ここをクリック