こんにちは。STkouhouです。
言語聴覚士が多く参加する学会の一つ、高次脳機能障害学会が、
先週11/28・29に仙台で開催されました。
この学会は、主に脳の病気や怪我を原因として生じる認知機能障害全般を対象とした、
幅広い研究を発表する会です。
本学科からも多数の教員や卒業生が参加しました。
大石准教授と伊藤助教は学会発表を行いました。
大石先生の演題は『外傷性前大脳動脈乖離後に質的に異なる随意動作障害を伴った‘alien hand’例』でした。
alien hand とは別名他人の手徴候とも言い、手に現れる大変興味深い症状です。
伊藤先生の演題は『聾者における手話での呼称検査の問題点』でした。
伊藤先生は手話で生じる失語症の研究をされています。
学会では演題発表だけでなく、
シンポジウム(一つのテーマについて複数の人が発表を行ったあと、討論や質疑応答を行う会)や講演の時間もあります。
新人のセラピストを対象とした教育セミナーもあります。
本学科の学生も参加し、演題や講演を通して様々な研究に触れることができました。
学会参加した3年生です。
学会は2日間で終了しましたが、翌日の11/30(土)には、
各領域のエキスパートが次々と講演や質疑応答を行うセミナーが丸一日開催され、
こちらにも多くの言語聴覚士が参加しました。
今回のセミナーは『対象認知・空間認知、病態理解の障害』というテーマで、
見ている対象の形や顔が認識できない症状や、ご自身の病気について正しく認識できない症状などについて、最新の知見を交えてわかりやすい解説がなされました。
形?顔?というとなんだか言語障害と関係がないように感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし言語聴覚士の仕事は、認知機能障害を幅広く対象とするため、
非言語的な症状にも対処できる必要があります。
学会は通常、1年に1回しか開催されません。
学会はいわば、この1年それぞれがどのような臨床や研究を行ってきたかを披露する、
発表会のような存在です。
本学科の卒業生たちも、学会発表に向けて日々熱心に臨床に取り組み、研究にまとめる努力を続けています。
そして自身の発表での質疑応答や他の人の発表などから、新しい知見を得て成長していきます。
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