こんにちは。
STkouhouです。
先日、本学科の3、4年生を対象に、
愛知学院大学心身科学部健康科学科の牧野日和先生による特別講座が開催されました。
牧野日和先生は、以前から本学に特別講座でお越しいただいております。
学生たちから毎回大好評を博しておりますので、お忙しい先生ですが再度ご依頼させていただきました!
1日目は実技と講義が中心で、実習で役立つ実践的な内容をご教示いただきました。
2日目は講義中心で、国家試験に役立つ情報を豊富にご教示いただきました。
先生のご講義では、たくさんの嚥下食や市販の食品を使用します。
じゃがりこやハッピーターン、パン粉も使用しました!
パン粉は何に使ったのでしょうか?
実はこれは口の中で刻み食をまとめることを体感するのに使いました!
飲み込みの障害がある患者さんの場合、飲み込みやすいようにとお食事を細かく刻んで出す場合があります。
しかし刻んだ食べ物をのどに送り込む前に、それを口の中でまとめておく必要があります。
刻んだお食事をまとめるのは、顎や舌などがタイミングよく動くことも必要ですが、
ある程度の量の水分、それも粘り気のある水分ー唾液が必要となります。
飲み込みの障害がある方の多くは、高齢の方ですが、
唾液は加齢とともに出る量が少なくなりがちです。
すなわち、唾液量の少ない方ですと、刻み食が食べにくい形態となってしまうわけです。
飲み込みの障害のある方のお食事、というと、
食べ物を細かく刻むことが浸透していますが、
刻めば刻むほどのみこみやすくなる、というわけではないのですね。
講義に参加した学生は、実際にパン粉を口の中でまとめる体験をしました。
まだまだ唾液量の多い学生たちでも、ぱさぱさのパン粉を集めるのはそれなりに努力が必要だったのではないでしょうか。
刻み食が万能ではないことを、学生たちは身をもって学習しました!
全員合格目指してエイエイオー!!!
いい笑顔です
今回のように体を使って身に着けた知識は、なかなか忘れないと思います。
国家試験だけでなく、実習時や就職後の臨床で多いに活用していけることでしょう。
牧野先生、貴重なご講義、本当にありがとうございました。
全員合格目指して頑張ります!!!!!
国試まであと53日