「脳卒中」ということばを聞いたことはありませんか?
「脳卒中」は脳出血(脳の血管が破れる)や脳梗塞(脳の血管がつまる)でおきる発作の総称として使われてきたことばで、「脳血管障害」の分類のひとつです。
脳血管障害は、言語聴覚士が関わる失語症にとても深く関係しています。
失語症はことばをつかさどる脳の細胞が死んでしまうために起こる障害です。
手や足を少し切ってしまっても少し出血が起こるくらいですぐに治りますが、脳では少しの出血や傷でも生死に関わる問題になることがあります。
それぐらい脳はデリケートな臓器なのです。
人間の全身血液流量は体重の8%とされており、体重50キロだと約3.7リットルになります。3.7リットルのうち、脳には15~20%もの血液が使われているそうです。脳の重さは約1350グラムですので、50キロの体重だと占める割合はたったの3%になります。
こんな小さなところに大量の血液が必要なのは考えてみればすごいことですね。
写真<<脳の血管(動脈)